​■ ダークバーガンディ（#8） ダークバーガンディは、ホーウィン社の伝統カラーであり、愛好家の間では、ナンバーエイトと呼ばれています。コードバンと言えば、このカラーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？ワインを連想させる、ダークブラウンに赤みを帯びた色合いが特徴です。 ■ コードバンとは？ コードバンとは、馬の臀部の革の中に隠れている 「 コードバン層 」 と呼ばれる、繊維が緻密な部分を指します。コードバンができるまでには、その臀部の革の中に隠れている部分を、裏・表の双方から削り出し、コードバン層に至るまでを取り除くと言う大変な技術と手間が求められます。それは、まるで宝石採掘のように繊細で時間を要する工程を経ることから、日本ではしばしば " 革のダイヤモンド " などと呼ばれています。​コードバン層は丈夫で伸びにくいことから、もとは理容室の剃刀を研ぐ台座として使われていたこともあり、のちにガンケースやワークブーツ、日本ではランドセルの素材（背板やベルト）としても名高い素材です。削り出したコードバンは、ヌバックやスウェードのような状態。そこへ、瑪瑙（めのう）と呼ばれる玉を使い、" グレージング" という研磨熱で繊維を寝かしつける艶出し加工を施していきます。 ■ アメリカ ホーウィン社製シェルコードバン 1905年にアメリカ・イリノイ州で創業。クロムエクセルレザーやオイルヌバックを始め、様々な皮革を高い品質で生産し続け、世界中で高い需要を誇っています。高品質なレザーを作り続けるタンナーとして、世界No.1と言っても過言ではありません。スピードや効率性が重視されがちな今日の市場においても最速・最安が最善であることを否定し、どんな些細な工程も省くことなく、徹底的に品質を追及するという企業理念により、今でも昔と変わらない手作業を主体とした工程で皮革を生産しています。ホーウィン社の作るシェルコードバンは、アメリカのタンナーらしさが溢れる、やや荒々しく武骨な仕上。小さな傷も風合いとして活かしています。使い込むごとに滑らかに輝く光沢を放ち、その豊かな表情は使う人に愛着と高揚感を与えてくれます。 ■ ハンドソーンウェルテッド製法 19世紀後半にグッドイヤーウェルテッド製法のミシンが開発されて大量生産できるようになる前の、ウェルテッド製法の原形となる手法です。その特徴は、リブとよばれるパーツを使用せず、ウェルトを中底に直接職人が手作業で縫いつけているために底の返りが良く、履き心地がとても軽く感じられます。また、グッドイヤーウェルテッド製法と比較すると、中物が薄いため、経年による沈み込みも少なく、履き始めからジャストサイズでお履きいただくことができます。 ■ グランブルーカラーのレザーソール 職人の手染めによって、グランブルーカラーに染め上げられたレザーソール。ヒールの特に摩耗が激しい外側部分には、ラバーを使用しています。レザー部分には摩耗を軽減させるために、真鍮釘を1本1本手作業で打ち込んでいます。専用工具を使って釘を約3mmほど革の中へ押し込める " 追い込み " というひと手間も全て手作業で行っています。 ブランド：42ND ROYAL HIGHLAND Navy Collection 素材：アメリカ ホーウィン社製シェルコードバン 製法：ハンドソーンウェルテッド製法 ソール：レザーソール _________________________________________________________________ ＊こちらの商品は、コードバン パターンオーダー受注サンプルになります。 ＊皮革の風合いを最大限に生かしているがゆえに皮革由来のシミ、キズ、毛穴、毛羽立ちなどがはっきりと残る部分も見られ、光沢の強弱や色ブレによる濃淡などの個体差が生じます。 ＊サンプル品の詳細・状態につきまして、少しでも気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ◇ お問い合わせ先 Phone：03-3477-7498 E-Mail：[email protected]